日本語教育で文字と発音を教える際に気を付けた方が良いこと

by car
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Published on: 2014年4月17日

英語を学習する場合ABC…のアルファベットの名前を覚えたからといって、
英語が読めるようになったと考える人はいません。
しかし、日本語の学習ではそれと同じ事がふと忘れ去られることがあります。

もちろんひらがなとアルファベットを同列に並べることはできません。
しかしひらがなもまた、字母の読まれ方とその音価とが必ずしも等しいとは言い切れない特徴があります。
分かりやすいのは長音表記で、飛行機を、ヒ・コ・ウ・キと発音したのではよく通じません
(「ヒコーキ」の方が実際の発音に近いのです。)。

長音の表記は状況によって書き分けられるから、そのことについて知っていないと、適切に発音できないのです。
促音、発音の音は環境によって変わることになるし、長音もふくめ、そもそも拍感覚ができていないと、
全体の発音がおかしくなってしまいます。
さらに文字で表されないアクセントなども考慮しないと通じにくいことが多いです。

このような問題を、何を、どの程度気をつけながら発音しなければならないかは、
日本語教師が頑張って指導しなければならない点であります。
もし、ひらがな指導のときにそのような指導がなければ、学習者たちは「字母の読み」という
不完全な知識だけで自己流の発音をしてしまうことになります。

またその自己流の発音と実際の発音との間にギャップが生まれ、
それが修復されないと聞き取りと書き取りに支障を生じ、いづれ書き言葉の学習と
話し言葉の学習とが分かれてしまうのが懸念されます。

だから日本語教師の立場としては、とにかく文字・発音、共に注意すべき点は
全部をバランスよく総合知として初期から教えるということになります。
もちろん学習者はその全部が全部できるわけではないでしょう。
しかし最低限「自分には直さなければならない課題がある」ということを自覚して貰うことが大事でです。
一旦総合的に俯瞰した上で問題意識をもたされていなければ、
学習者側も自分の文字理解、発音のどの点に問題があり、どう直して行けばよいのか、
手がかりが掴めないからです。

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