ある田舎においての病院と看護学校

by car
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Published on: 2014年4月17日

ある田舎にある地域の病院の事例を紹介しつつ、田舎における看護師の就業する状況などについて触れてみます。
今回、お話として挙げたいのは、東京から新幹線で約1時間ほどのある地域の総合病院です。この病院には附属の看護学校がありますが、東京の病院が一時期熱心に周辺地域の看護学校に就職の案内を出し、都市部で働くことを志望する看護師が、一気に首都圏に向かってしまいました。比較的東京などの大都市に近いことが仇となってしまった地域です。

結果、附属の看護学校を卒業しても、同じ敷地内にある病院に就職する学生は、少ない年で半分ほどしかいなかったらしいです。まあ、看護学校に入学した学生も、その病院に就職したくてその看護学校に入ったわけではなく、たまたま自分の住む近くに学校があったため、そんな学生が多いはずでしょうから仕方がない面もあります。

看護学校の学生の実習先にも困っているらしいです。特に産科が医師が減り、産科を扱わない病院が増えてしまったため、看護学校同士で実習先の奪い合いのような状況が起きていることもあるそうです。
しかし、学生にとっては、クリニックなどいろいろなところで実習を行うことによって、自分の働くビジョンを高めることが出来ます。そのため、病院ではなく、実習先のクリニックなどに就職を希望する学生もいます。学校の教師陣は、病院に就職してほしいみたいですが。

病院も看護部の幹部が、看護師求人を扱う専門の人材サービスへの掲載や、遠くは九州の説明会に参加するなど、看護師の確保に力を注いでいますが、看護学校の幹部も、学生の確保に必死です。地域の高校を回るだけでなく、県内の全域を離れた地域は他の看護学校と協力し、回って志願者の確保に努めています。なかなか入学志望者の確保もたいへんなようです。

苦労して育てようとしている人材も辞められてしまってはかないません。やはり総合病院では忙しく、3交代制の勤務状況もあり、体調を崩してしまう看護師も多くいるといいます。なかには、うつ病にかかってしまう看護師もおり、治療して復職しようとしますが、なかなかもう一度働けるようになるのは難しいです。

また、クリニックや訪問看護ステーションで働きたいなどと病院を去る看護師もいます。夜勤がないところで働きたいのはよくわかります。ですがある意味、病院で鍛え育てた人材がクリニックなどで活躍するのは、医療を地域全体で見たときには良い方向に向かうのかもしれません。

田舎においては、女性が活躍する職業として、看護師は比較的高給だと思います。収入だけではありませんが、人材が不足するなかで、地域として医療者を育てることが必要になってくるものだと思います。

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